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〒285-8741 千葉県佐倉市下志津564-1

診療案内 Medical Guidance

外来診療について

方針イメージ

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外来予定表


 曜日 午前  午後 
 月    
 火 齋藤  本村(第2・4週) 
 水    
 木 本村  
 金    

診療項目

1.心臓や動脈・静脈の疾患に対し、専門的な診療を行うとともに他の診療科との万全な協力体制で患者さんを幅広くサポート

佐倉病院 心臓血管外科は、当院外科に属する専門診療科のひとつです。
成人の心臓および血管の疾患全般の診療を行っていますが、代表的な治療として下記の5つが挙げられます。

  • 虚血性心疾患に対する冠動脈バイパス術
  • 弁膜疾患に対する人工弁置換術、弁形成術
  • 大動脈疾患に対する人工血管置換術、ステントグラフト内挿術
  • 不整脈に対する外科治療やペースメーカー植え込み術
  • 静脈瘤に対するレーザー焼灼療法、ストリッピング術

心臓や血管の疾患においては、糖尿病など別の疾患を併発しているケースも多く、早期発見・早期治療がとくに重要です。糖尿病の方には症状がなくても心臓病が進行していることがあり、積極的アプローチを進めています。

また、当院は『佐倉病院 外科』という大外科のひとつ屋根の下、消化器外科、呼吸器外科、乳腺外科といった各分野の外科医同士が協力し合っているのはもちろん、内科とも連携し「ハートチーム」としての診療を行っています。
このように病院全体としての協力体制が整っているため、複数の疾患をもつ患者さんに対してもタイムラグなくスムーズな治療を行うことができます。

手術後も心臓リハビリテーション医師、看護師、理学療法士とのチームアプローチによって、早期の離床や心肺機能回復、退院をサポートしています。


2.“身体にやさしい手術”がモットー オフポンプ冠動脈バイパス術をはじめ、身体への負担を最小限に抑える手術が中心

佐倉病院 外科では、患者さんの身体に極力負担をかけない低侵襲治療を積極的に行っています。

心臓血管外科における代表的な低侵襲治療のひとつが、重症の虚血性心疾患に対するオフポンプ冠動脈バイパス術 です。これまでは心臓を一時的に止め、人工心肺によって全身に血液を流しながら行う心停止下冠動脈バイパス術が一般的でしたが、人工心肺による合併症のリ スクなど、患者さんの身体への負担がありました。そこで開発されたのが人工心肺を使用しない、オフポンプ冠動脈バイパス術(心拍動下冠動脈バイパス術)で す。
人工心肺を使用しないことで手術中の出血が抑えられるため、輸血率が低減します。身体への負担があまりかからないため術後の体力の回復も早く、入院期間も短くて済むなどのメリットがあります。
また、冠動脈バイパス術で使用する足の静脈(大伏在静脈)を採取する際にも、皮膚を大きく切り開かず小さな傷ですむような工夫もしています。
さらに、がんを併発している方の場合、人工心肺を使うことにより転移が進んでしまうという可能性が指摘されていたため心臓手術は不可能といわれてきましたが、オフポンプで行うことにより、がん患者の方でも心臓手術を受けていただくことが可能となりました。

もうひとつの代表的な低侵襲治療が、大動脈瘤に対するステントグラフト内挿術です。
この手術では両足の付け根に開けた小さな穴からカテーテルを挿入し、折りたたんだステントと呼ばれる薄手の人工血管を動脈内に挿入して直接治療します。
開腹しないため手術創が小さく、入院期間が短くて済み、早く社会復帰できるなど多くのメリットがあります。開腹による合併症の心配がないことも大きな特長です。

さらに心臓大血管疾患に対する予定手術では、周術期の輸血を回避するため、術前に自己血を貯血します。
人工心肺を使用する心肺止下手術では、体温を下げないよう留意し、常温あるいは軽度低体温とした手術を行っています。

心臓や血管の手術に対してはとくに不安を抱える患者さんが多いものですが、当科では手術の方法やメリット、デメリットなどを患者さんにわかりやすくお伝えし、納得していただいたうえで治療方針を決定しています。

3.糖尿病の血糖管理も徹底しながら、最良の心疾患治療を

当院の糖尿病外来には、千葉県で最も多い人数の患者さんが受診されています。
糖尿病は血管に障害が起こりやすく、虚血性心疾患の発症率が高いことがわかっています。
そこで虚血性心疾患の手術にあたっては、事前の血糖コントロールから手術後の合併症予防まで、周術期の血糖管理を徹底しています。
その結果、一般的に治療が難しいとされている糖尿病症例にも良好な成績をあげています。

また、糖尿病は心臓・血管以外にも目や腎臓、末梢神経など全身のさまざまな部位で合併症を起こす危険があります。自覚症状がないため手遅れになることも多く、定期的な検査が欠かせません。
当院では内科や眼科とも協力しながらスクリーニング検査を実施し、糖尿病の方々の心臓病に対する早期発見・早期治療に努めています。



入院診療について

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診療実績

手術分類   2016年 無輸血  その他 2017年  無輸血  その他  2018年〜6月
心臓・胸部大動脈手術】 計 67     計63 37(58%)    
冠動脈バイパス術  22   腹部瘤1
緊急5
16 12 腹部大動脈瘤1
緊急3
 13
     
 大動脈弁手術  23   感染性心内膜炎2 14 CABG3   4
僧房弁手術  5   感染性心内膜炎3
緊急2
再弁置換1
22 12 感染性心内膜炎2
CABG1
右開胸8
再弁置換2
 6
連合弁膜症  8     3   CABG1  6
2
               
 大動脈基部置換術  2     2  1     3
 胸部大動脈手術  7    緊急5  3 0     2
               
 腹部大動脈、末梢血管 20 ステント5
末梢血管10
緊急3
25  25  ステント5
末梢血管7 
 10
 下肢静脈瘤  73     50  50     18
 ペースメーカー手術  9   2016年度より循環器内科へ移行         
合計  169     計138      
           
           




治療方法

冠動脈バイパス術

虚血性心疾患に対しての冠動脈バイパス術は、原則的に心拍動下に行い、積極的に動脈グラフトを使用しています。糖尿病罹患率(当院の糖尿病外来における受診者数が千葉県で最多)が高いので周術期の血糖管理を厳重に行い、成績不良とされている糖尿病症例に良好な成績をあげています。

弁置換術、形成術

近年増加の見られる高齢者の大動脈弁狭窄症に対しても治療を行い、僧帽弁疾患には、合併する心房細動に対しても同時に肺静脈口隔離術やMAZE手術を行っています。

大動脈手術

大動脈瘤に対しては従来の人工血管置換術のほかに、最近注目を浴びているステントグラフトをいち早く導入し、高齢者や開腹による人工血管置換術が困難な症例に対しては積極的に行っています。

ステントグラフト内装術

従来の腹部大動脈瘤に対する治療は、全身麻酔、開腹による人工血管置換術が主流でしたが、近年は、開腹せずに両足の付け根からカテーテルを挿入し血管内か ら治療するステントグラフト内挿術が行われています。人工血管置換術に比べ、手術創が小さく、術後回復がはやい(入院日数が短い)、開腹による合併症がな いなどの利点がありますが、現時点では患者背景、大動脈瘤の形態により適応が決められています。

末梢血管手術

下肢閉塞性動脈硬化症に対しては、血管内治療(血管拡張術、ステント)を行っていますが、特に重症虚血肢に対しては内膜剥離術、バイパス術を積極的に行い、両者を同時に施行するハイブリッド手術も行っています。


患者さまの声

手術を受けられた患者さまから頂いたお手紙を患者さまのご了承を得て掲載しています。

 ※クリックすると全文表示されます。


※緊急手術を施行した方と病棟にて。英語でコミュニケーションを取りながらの手術・治療でした。経過良好にて退院となりました。






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